資産づくり

『50代からの株式投資』で失敗しないために!

はじめに

人生100年時代の50代というと、人生の折り返し地点です。また、50代は老後のことを意識
し始めるタイミングでもあります。

老後の心配事と言えば、「健康」「お金」が二大テーマではないでしょうか。ここでは、「お金」
について少し考えてみましょう。

老後に備えて始めて投資をする方も少なくないでしょう。一方、投資と聞くと躊躇してしまう方も
いらっしゃるでしょう。

そんな50代の皆様に、30年の投資経験に基づく経験談ををご紹介します。投資初心者の方やし
ばらく投資から遠ざかっていた方は参考にしてみてください。

50代の資産運用

資産運用と聞いた時に何が思い浮かぶでしょうか。私は次の3つを思い浮かべました。

① 銀行への預貯金
② 金融商品への投資
③ 不動産投資

皆さんはいかがでしたか?他にも多種多様な資産運用はあります。ここで、50代の投資にとって
大事なのはそのお金の使い道をしっかり決めることです。ハイリスク・ハイリターンのような投資
は避けた方が良いでしょう。

50代では、できるだけローリスク、そしてできたらミドルリターンが狙える資産運用がいいでし
ょう。そうすると、銀行への預貯金は、ローリスクだけどローリターン。不動産投資はリターンは
手堅いけれども、初期費用が足枷になるでしょう。

そこで私は、金融商品への投資。特に株式投資をおすすめします。もちろんリスクはあります。で
も手法を知っていれば、損失はある程度抑えることが出来ます。

株式投資とは

まず、事業を運営するのに会社が株券を発行します。この発行元が「株式会社」と言われます。こ
の株券を証券会社を通して購入することを「株式投資」といいます。

株式説明画像

将来値上がりしそうだと思ったら、その企業の株券を購入して、実際に株価が上昇した時にその株
を売却することにより、値上がり益(差益)を得るというものです。

しかし、一方で世の中の状況や需要と供給の変化などで、株価が下がり損が出ることもあります。
リスクも高いことを考えておかなければなりません。

株式値下がり画像

株式投資の始め方

株の売買は証券取引所で行われています。でも、私たち個人は、取引所で直接売買できるわけでは
ありません。証券会社を通してしか売買は出来ません。

そこで証券会社に口座を開設してみましょう。証券会社には、実際に店舗を構えている「対面証券」
と、店舗を持たない「インターネット証券」の2つがあります。

対面証券では、店頭に行ったり電話をしたりして、証券会社の営業マンに売買注文をします。営業
マンから投資方針などについてのアドバイスを受けることができます。この点では、初心者に向い
ていると言えるでしょう。ただし、人件費がかかるため、手数料は高めです。

インターネット証券(以下ネット証券という)は、ネット回線があれば、自分で即売買が出来ます。
人件費がかからず、手数料は対面証券に比べるとかなり割安です。

資金が潤沢にあり、一括して運用を任せたい人なら「対面証券」が向いていますが、自分で考えて
効率的に資金を運用したい人は「ネット証券」がいいでしょう。両方に口座を開設するのもお勧め
です。下記に代表的な証券会社を載せておきます。

証券会社名
手数料(取引ごと※税込み)
通常口座 NISA口座
10万円まで 30万円まで 50万円まで 100万円まで 購入時 売却時
マネックス証券 〇110 〇275 〇495 △1100 ◎0 ◎0
楽天証券 ◎99 〇275 ◎275 ◎535 ◎0 ◎0
松井証券 ◎0 ◎0 ◎0 △1100 ◎0 ◎0
GMOクリック証券 ◎90 〇260 ◎260 ◎460 ◎0 ◎0
野村証券 〇152 〇330 〇524 △1048 ✖152~ ✖152~

 

 

 

株式投資のいろは

株式投資で最も重要なポイントは、業績、PER、株価トレンドの3つです。「業績が良く、PERが低
く、株価トレンドが良い」銘柄は、比較的「下落しづらく、上昇しやすい」といえます。

基本① 業績
・売上高と利益が順調に拡大しているか
・業績予想が上方修正傾向にあるか
・業績のよさが中長期的に持続できそうか

基本② PER
PERは、「株価÷1株益」で計算され、株価が割安かどうかを判断するために使われます。会社の
「稼ぐ力」に対して何倍の値段がついているかを図る指標です。

基本③ 株価トレンド
株価の値動きの方向性のこと。

・上下動しながらどんどん下落している状態 →下落トレンド
・いLる亭の範囲を上下動ぢている状態   →横ばいトレンド
・上下動しながらどんどん上昇している状態→上昇トレンド

上昇トレンドまたは横ばいトレンドの銘柄を狙うのがよいでしょう。

株式投資で失敗する人

投資で失敗する人には下のような「7つの特徴」があります。

①明確な目標・理由がない

②「投資=ギャンブル」と考えている

③資金監理が出来ていない

④リスク監理が出来ていない

⑤投資のルールが曖昧である

⑥常に大勝ちを狙っている

⑦他人任せで取引している

では、詳しく見てみましょう。


①明確な目標・理由がない
投資は明確な目標や投資する理由がなければ、投資方法を確立することはできません。ただ何となく
儲けたいではうまくいきません。

たとえば、10年後に100万円を5倍にするとか、車を買うとか具体的目標があれば、モチベーションも上がるでしょう。

②「投資=ギャンブル」と考えている
投資は勝つか負けるかという表現をしている媒体もあります。しかし、投資はギャンブルではありません。
投資は運に左右される場合もありますが、対象銘柄やリクス管理を必要最低限行うことで多少のリスクは回避できます。

③資金監理が出来ていない
投資において最も重要なのが「資金管理」です。投資は資金が多ければ多いほど効率が上がり、目標達成が早くなります。そのため「資金管理」することは最も重要なことであるといえます。

④リスク監理が出来ていない
投資ではたとえどんなに凄腕な投資家でも、必ずといえるほどリスクを取っています。しかし必ず取らなくてはいけないリスクでも、リスク管理をしっかりしておくことで必要最低限のリスクに抑えることができるのです。
市場から退場している方のほとんどが、リスク管理をしていないかすることができていません。

⑤投資のルールが曖昧である
投資で安定して利益を出すためには、投資のルールを自分で決める必要があります。行き当たりばったり取引を繰り返していると、リスク監理が出来ていないため投資で失敗しやすくなります。

⑥常に大勝ちを狙っている
投資では短期間で大きな利益をあげることができます。しかし大勝ちするには、綿密な市場分析と厳しい投資ルールを守った上で、さらに運が必要になるのです。


運だけで掴んだ利益は、その場で投資を辞めない限りいずれ失うことになります。
投資では「得られる利益=負うべきリスク」といわれているため、大勝ちを狙いにいくと想定しているよりもリスクを背負うことになります。

⑦他人任せで取引している
たとえば、雑誌の推奨銘柄情報だけで投資している人がいます。雑誌の発売にはタイムラグがあるため発売日には、もう下落トレンドかもしれません。また、メルマガだけを盲信するのも良くありません。

自分なりにその銘柄を調べて、先ほど述べた3つの基本が整っているかどうかなど、自分なりの尺度や投資ルールを持つことが大切です。

安定した老後を目指して

2019年にあった老後2,000万円問題は記憶に新しいと思います。その計算根拠は、平均的な夫婦2人の年金受け取り世帯が平均的な生活をすると年金だけだと毎月8万円足りなくなり、平均寿命まで存命したとき(65~85歳)累積で2,000万円足りなくなるというものです。

ここで紹介した「株式投資」だけが投資ではありません。手堅く銀行預金だけというのも選択肢の一つですし否定はしません。

最初に述べたように、50代からの投資は、ローリスクでできたらミドルリターンを目指すとよいでしょう。


このブログが皆さんの参考になれば幸いです。

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